実例|多店舗運営のFC本部・本部13名・2026年9月29日時点

AIを配る前に業務を全部書き出したら、減らせる時間が数字で見えてきた

本部13名の会社で、研修3回、業務87項目の書き出し、効く順の並べ替えまで進めた記録です。済んだことと予定を分けて書いています。

87項目
本部の業務を、社員が自分で全部書き出した
週270.7時間
時間まで書けた71項目・9名分。1人あたり週30.1時間
週86.7時間32.0%
AIで減らせる見込み
※見込みです。減る割合を付けたのは会社の側で、導入後に測った数字ではありません。

御社の業務は、何項目で、週に何時間か。
30分の無料相談で、書き出し方から一緒に整理します。

Story

この本部で、何をどの順番でやったか

01

課題

入る前の本部

SCENE 01 / 10済(最初の聞き取り)

入る前、この本部はこうでした

データの置き場がばらばらで、社員が個人のアカウントでAIを使っていました。AIを触ること自体が目的になっていて、どの業務に入れるかは誰も決めていませんでした。減った時間を何に使うのかも見えていなかったので、社員にとってAIは少し怖いものでした。

代表が最初の聞き取りで見た状態です。

なぜこの順番か

入る前の状態を言葉にしておかないと、あとで何が変わったのかを確かめられません。ここを飛ばすと、ツールを配ることが先になります。

この本部にも、止まる原因が3つありました

順番に片づけています。

  1. 進める人がいない社長と担当者との毎週の定例で
  2. 手順が人の頭の中にしかない業務の書き出しと並べ替えと専用AIで
  3. 広げ方が分からない研修とルール、やらないことと行き先の取り決めで
02

進め方

何を、どの順番でやったか(場面2〜9)

SCENE 02 / 10済・毎週続いている

教える前に、聞きました

最初にやったのは、研修ではなく聞き取りです。定例は毎週。その週の状況を聞いて、翌週にはやり方を直します。たとえば途中で、AIを覚えてもらう対象を7名に絞りました。個別の打ち合わせも、グループ制をやめて1対1に変えました。大枠は変えずに、中身を毎週組み替えています。

体験として:社長と担当者が毎週話すだけで、翌週のやり方が変わっていきます。

なぜこの順番か

聞かずに教えると、その会社にない前提で研修をすることになり、翌日からは誰も使いません。会社ごとに業務も人も違うので、先に聞いた会社にしか合う形は作れません。

SCENE 03 / 10済

研修は3回。1回90分です

1回目はAIのリスクと、個人で使うことの線引き。2回目はAIに前提を渡す練習。3回目は自分の業務を言葉にする練習です。3回目では「新人に口で説明できない仕事は、AIにも渡せない」という見分け方まで伝えました。

なぜこの順番か

使っていい範囲を知らないままAIを使わせると、情報が外に出るか、怖くて誰も使わないかのどちらかになります。前提を渡す練習をしないまま業務を書き出させると、書き方が分からず手が止まります。

SCENE 04 / 10済

本部の業務を、社員が自分で全部書き出しました

書き出された業務は87項目。そのうち、かかる時間まで書けたのが71項目・9名分で、合わせて週270.7時間でした。1人あたり週30.1時間です。「どの業務にAIを入れればいいか分からない」は、この一覧ができた時点で、話し合える問題に変わりました。

体験として:社員は、自分の仕事が何項目あって、週に何時間かかっているかを、初めて数字で見ることになります。

なぜこの順番か

全部を書き出す前にAIを入れると、声の大きい人の業務や、目についた業務から手をつけることになります。書き出しは研修の3回目のあとに置きました。業務を言葉にする練習をしてからでないと、項目が出てこないからです。

SCENE 05 / 10済

減らせる時間と難しさで、並べ替えました

71項目を、減らせる時間と難しさでA・B・Cに分けました。

A13件週31.7時間
B27件週47.1時間
C18件週7.9時間
AIでは減らない業務最初に外しました13件週47.0時間

合わせると、AIで減らせる見込みは週86.7時間、全体の32.0%です。AIが使える業務だけで見ると38.8%になります。

※見込みです。減る割合を付けたのは会社の側で、導入後に測った数字ではありません。

なぜこの順番か

並べ替えずに作ると、週に1時間も減らない業務にAIを作ってしまうことがあります。この会社では、減らせる時間が小さいものはCとして、年内は手をつけないと決めました。効く所から手をつけるので、社員が「使うと楽になる」と感じるのが早くなります。

SCENE 06 / 10方針は決定、作るのは10月から

全員に同じ研修をするのを、やめました

予定していた次の集合研修は取りやめました。代わりに、AIを覚えてもらう対象を7名に絞り、10月から1人ずつ話を聞いて、その人の業務専用のAIを作って渡していきます。社員にとって一番使いやすいAIは、何でも答えるチャットではなく、自分の業務のために作られたものだと考えているからです。

10月から1対1の聞き取りを始める予定です。

なぜこの順番か

対象を絞るのは、並べ替えで効く業務が見えたあとです。先に全員へ配ると、業務が人ごとに違いすぎて、誰の業務にも合わないAIになります。

SCENE 07 / 10進行中

使っていい範囲と、置き場を決めました

質問も提出も、先方の社内チャット1本にまとめました。業務を分解するツールも1つに揃えました。

情報が外に出ないようにする手当ては3つです。

  • AIを会社契約にして個人のアカウントをやめること
  • 管理者の設定でAIにできることを絞ること
  • 社内の利用ルールをつくること

ルールは本部の情報システム担当が草案を書き、私たちからは次の3点を足しました。

  • 要配慮個人情報
  • マイナンバー
  • 間違えて入れたときの手順

AIの会社契約は済んでいます。社内ルールは草案の段階です。

なぜこの順番か

ルールは研修の1回目からずっと並行して進めてきました。それでも書き切れるのは、専用AIを渡す人と業務が決まったこの段階です。業務が決まる前にルールだけ作ると、現場で使われない形だけのルールになります。

SCENE 08 / 10方向は決定、割り振りはこれから

減らす前に、浮いた時間の行き先を決めました

狙いは、作業の時間を減らすことそのものではありません。減った時間を、店舗の売上を伸ばす仕事と、組織の質を上げる仕事に回すと決めました。先方の担当者は「AIで人を減らすことはできない」と最初から言っていました。やらないことも決めています。一番大きかった会計ソフトの入力(1名で週30時間)は、社内で進めることにして対象から外しました。SNSの自動投稿も対象外です。

行き先の方向は決まっています。どの時間をどの仕事に回すかの割り振りは、これからです。

なぜこの順番か

行き先を決めずに時間だけ減らすと、空いた時間に別の仕事が詰め込まれて、残業が増えます。先に行き先とやらないことを決めると、社員は「減らされる話ではない」と分かり、怖がらなくなります。

SCENE 09 / 10予定

終わりの条件を、先に5つ決めています

この会社にも、終わりの条件が5つあります。

  • 対象7名のうち週1回以上AIを使う人が8割以上
  • 利用ルールが文書になって全員が見られる
  • 新しく入る人向けの教材がある
  • 効果を数字で測れる(書き出した時の週270.7時間を「前」として、導入後に測り直します)
  • 外の支援がなくても社内の担当者で回せる
なぜこの順番か

終わりを最後に考えると、伴走がいつまでも続きます。最初に条件を決めておくと、毎週の定例で「あと何が足りないか」を確かめられます。

03

変わったこと

数字で見えたもの(見込みを含む)と、いまの位置

  1. 「どの業務にAIを入れるか」が、話し合える問題に変わった87項目の一覧ができた時点で(場面4)
  2. AIで減らせる見込みが、週86.7時間(32.0%)と数字で出た※見込みです。減る割合を付けたのは会社の側で、導入後に測った数字ではありません(場面5)
  3. AIが会社契約になり、質問と提出の置き場が社内チャット1本にまとまった社内ルールは草案の段階(場面7)
  4. 浮いた時間の行き先と、やらないことが決まった会計ソフトの入力(1名・週30時間)とSNSの自動投稿は対象外(場面8)

SCENE 10 / 102026年9月29日時点

いまの位置

済んでいること
研修3回、業務87項目の書き出し、A・B・Cの並べ替え、AIの会社契約
進めていること
業務の分解の提出(9月下旬時点で6名分)、社内ルールの草案
10月から
1対1の聞き取りと、専用AIづくり
そのあと
導入後の測り直しと、卒業の判定

Next / これから(予定)

いまは、毎週
共に進んでいます。

5つの条件がそろったら、
離れます。

私たちが抜けても、社員だけで回る。

専用AIを作り、測り直し、5つの条件がそろったときに、社員だけで回す段階に入ります。そこまで、毎週向き合いながら、共に進みます。

向き合って、共に進む。

同じ順番を、御社で始めてみませんか

研修をやったのに使われていない。その状態からで大丈夫です。

  • オンライン、30分。無理な営業はしません。
  • まだ相談するほどではない方は、LINEで資料だけ受け取ることもできます。
  • 料金は初期50万円+月額50万円から(税別)、期間は6ヶ月から。詳しくはサービスのページへ
LINEで相談受付中 無料相談を予約