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Microsoft 365 Copilotの料金|法人月額・無料版の違い・始め方

栗田 啓介株式会社MUKIAI 約9分で読めます
Microsoft 365 Copilotの料金|法人月額・無料版の違い・始め方

「Microsoft 365 CopilotのAI、うちのWordやExcelでそのまま使えるらしいけど、結局いくらかかるのか」。普段からOfficeを使っている会社の社長ほど、この疑問にぶつかります。月額3,000円台という数字を見て「人数分だと結構な額だ」と止まってしまう方も多いはずです。

先に結論をお伝えします。Microsoft 365 Copilotには「無料で使えるCopilot Chat」と「月額有料のCopilot Business」の2段階があり、多くの中小企業はまず無料版で十分始められます。 有料版が本当に活きるのは、社内の文書やメールをAIに読ませて仕事をさせたい一部の部署だけ、というのが実務上の本音です。

この記事では、2026年6月時点の正確な料金、無料版と有料版の線引き、本体ライセンスを含めた「本当の総額」、そしてChatGPTやGeminiとの選び分けまで、経営者の判断に必要なことだけをまとめます。

Microsoft 365 Copilotとは|OfficeにAIが住み込む仕組み

まず押さえたいのは、Microsoft 365 Copilotは独立した新しいアプリではないという点です。普段使っているWord・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsの中に、AIアシスタントが組み込まれる仕組みです。新しい画面の使い方を覚える必要が少ないのが、他のAIにない強みです。

具体的に何ができるのか

  • Word:箇条書きのメモから、提案書のドラフトを自動で作る
  • Excel:「先月比で売上が落ちた商品を抽出して」と日本語で頼むと分析する
  • Outlook:長いメールスレッドを3行に要約し、返信案まで下書きする
  • Teams:会議に出席し、議事録と「決まったこと・宿題」を自動でまとめる
  • PowerPoint:Word文書を渡すと、スライドの叩き台に変換する

ChatGPTなどとの一番の違い

ChatGPTやClaudeは「別の画面を開いてAIと会話する」道具です。一方Copilotは、自社のメール・予定表・ファイルの内容を踏まえて答えてくれる点が決定的に違います。「先週の田中さんとの打ち合わせ内容を踏まえて議事録を作って」といった、社内文脈の指示が通るのは有料版Copilotならではです。

たとえるなら、ChatGPTが「物知りな外部コンサル」、Copilotが「自社の事情を把握している新人秘書」。どちらが要るかは仕事の中身で変わります。

自社にとってどちらが必要かは、料金を見てから判断しましょう。

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Microsoft 365 Copilotの料金|2026年6月時点の実数

Microsoft 365 Copilotの料金|2026年6月時点の実数

結論から言うと、法人向けは「無料のCopilot Chat」と「月額2,698円〜のCopilot Business」の2本立てです(2026年6月時点・Microsoft公式の料金ページに基づく)。

プラン 料金(1ユーザー/月・税抜) 中身
Copilot Chat(無料) 0円(対象M365契約者は追加料金なし) Webを参照する安全なAIチャット+一部アプリ内Copilot
Copilot Business(年払い) 通常 3,148円|キャンペーン 2,698円 社内データ連携あり・全Officeアプリ内Copilot
Copilot Business(月払い) 3,778円 同上(短期契約向け)
Enterprise系(大企業向け) 約4,497円 同上+高度な管理機能

ポイント:2025年12月1日〜2026年6月30日に新規契約すると、Businessが年払い2,698円に下がるキャンペーン中です(公式の料金ページ記載)。導入を検討中なら、この期間は判断材料になります。

注意:これは「本体ライセンスとは別」の追加料金

ここが多くの記事が書かない落とし穴です。Copilot Businessを使うには、対象となるMicrosoft 365の本体ライセンス(実質的にBusiness Standard以上)を別途契約していることが前提です。

つまり「本当の総額」は、本体ライセンス(月1,500〜2,500円程度)+Copilot(月2,698円〜)で、1人あたり月5,000〜7,000円規模になります。10人で使えば月5〜7万円、年間で60〜84万円です。人数分の固定費として効いてくるため、全社一斉ではなく必要な人から始めるのが鉄則です。

無料で足りるのか有料が要るのか、次章で線引きします。

無料版で足りる会社・有料が要る会社

判断の軸はシンプルです。「社内のファイルやメールをAIに読ませたいか」だけ。 これがYesなら有料、Noなら無料のCopilot Chatで十分です。

無料のCopilot Chatで足りる会社

  • AIには「文章作成・要約・調べもの・アイデア出し」を頼みたいだけ
  • 社内データとの連携までは今すぐ要らない
  • まずはAIを触らせて、社員に慣れてもらいたい段階

この使い方なら、対象のMicrosoft 365を契約していれば追加0円で全社員が使えます。「とりあえずAIを始めたい」中小企業の現実的な第一歩は、ここです。

月額有料のCopilot Businessが活きる会社

  • 議事録を毎回Teamsで自動作成させたい
  • 自社の過去資料を踏まえた提案書づくりをAIにやらせたい
  • Excelの社内データ分析を日常的にAIに任せたい

本音を言えば、有料版が真価を発揮するのはOfficeを1日中触る部署(営業事務・経営企画・バックオフィス)です。現場仕事が中心で、そもそもPCに向かう時間が短い職種に全員分を配るのは、費用対効果が合いません。

私たちのAI導入支援でも、「まず管理部門の3〜5人だけ有料版、他は無料Copilot Chat」という配り分けから始め、効果を見て広げる進め方を採っています。次は、その有料版で実際に何が変わるかを見ましょう。

Copilot Businessの活用シーン|どの仕事が楽になるか

Copilot Businessの活用シーン|どの仕事が楽になるか

導入企業で効果が出やすいのは、「毎日・全員がやる定型作業」です。一部の達人が使う高度な機能より、平凡な事務作業の自動化のほうが、会社全体では効きます。

業務 Copilotがやること 削減効果の目安
会議の議事録 録音から議事録・宿題を自動生成 1回30分→ほぼ0
メール対応 長文スレッドの要約と返信下書き 1通5分→1分
資料作成 文書からスライド・提案書の叩き台 半日→1〜2時間
データ集計 日本語指示でExcel分析・グラフ化 関数を知らなくても可

たとえば社員20人の会社で、1人あたり1日30分の事務作業が浮けば、月あたり約200時間。時給2,000円換算で月40万円分の人件費に相当します。有料版の月額(5〜7人分で月3〜5万円)を、この削減で回収できるかが導入判断の分かれ目です。

ただし、効果は「使いこなせれば」の話。配って終わりでは定型業務すら変わりません。注意点を次にまとめます。

導入前に知るべきリスク・注意点

AIベンダーや代理店が積極的には説明しない、3つの注意点があります。

  1. 本体ライセンスが前提:前述の通り、Copilot単体では使えません。M365を契約していない会社は、本体+Copilotの二重コストになります。
  2. 一部エージェントは従量課金:無料のCopilot Chatでも、SharePointなど社内データに踏み込むエージェントを使うと、メッセージ単位で追加課金(公式の従量課金)が発生します。管理者が事前に上限を設定しておく必要があります。
  3. 「自信満々に間違える」現象は残る:CopilotもAIである以上、ハルシネーション(AIが事実のように嘘をつく現象)はゼロになりません。出てきた数字や引用は必ず人が確認する運用を最初に決めてください。

ポイント:契約・税務・法務に関わる判断は、最新条件を必ず提供元(Microsoft)や専門家に確認しましょう。料金やプラン名は改定されることがあります。

情報の取り扱いルールや配り分けは、ツールを入れる前に設計しておくのが安全です。社内ルールづくりから伴走が必要な場合は、AI伴走支援の詳細もあわせてご覧ください。では、他のAIと比べてどう選ぶかを整理します。

ChatGPT・Claude・Geminiとの選び分け

「Copilotだけ入れればいい」とは限りません。会社の主戦場がどのソフトかで、最適なAIは変わります。

ツール 月額の目安(法人) 向いている会社
Microsoft 365 Copilot 2,698円〜+本体 Office(Word/Excel/Teams)を毎日使う会社
ChatGPT Business 約3,750円〜 文章作成・分析を幅広く使いたい会社
Claude Team 約3,750円〜 長文資料の読み込み・正確な文章作成重視
Gemini Business 約2,100円〜+Workspace Google Workspace(Gmail/スプレッドシート)中心の会社

乱暴にまとめると、Microsoftを使う会社はCopilot、Googleを使う会社はGemini、どちらでもなく汎用的に使いたいならChatGPTかClaude。自社が毎日触っているソフトに寄せるのが、定着の一番の近道です。

複数を比較して自社に最適な組み合わせを決めたい場合は、3分AIリスクチェックで現状を整理するところから始めるのがおすすめです。最後に、具体的な始め方をまとめます。

Microsoft 365 Copilotの始め方|5ステップ

  1. まず無料のCopilot Chatを全社で試す:対象のM365を契約していれば追加0円。社員にAIを触らせ、反応を見る
  2. 効果が出そうな部署を1つ選ぶ:議事録・資料作成が多い管理部門や経営企画が定番
  3. その部署の3〜5人だけ有料Businessを契約:いきなり全社配布はしない。小さく試す
  4. 1ヶ月、削減できた時間を記録する:「何の作業が・何分減ったか」を数字で残す
  5. 回収できていれば横展開、合わなければ縮小:数字を見てから広げる

ポイント:失敗する会社の共通点は「全社員に一斉配布して放置」です。小さく始めて、数字で確かめてから広げる——これがCopilotで損をしない唯一の方法です。

導入の設計や社内への展開を社内だけで進めるのが不安な場合は、Claude Code実装支援のように、AI活用の仕組みづくりから伴走する支援もあります。

まとめ|Copilotで失敗しないための3つの要点

最後に、経営判断として持ち帰っていただきたい要点を3つに絞ります。

  • まず無料のCopilot Chatで足りる会社が多い。有料版(年払い月2,698円〜・2026年6月時点)が要るのは社内データ連携が必要な一部部署だけ
  • 本当の総額は本体ライセンス込みで月5,000〜7,000円/人。全社一斉ではなく、効果の出る部署から小さく始める
  • 自社が毎日使うソフトに合わせて選ぶ。Microsoft中心ならCopilot、Google中心ならGemini

AIは「入れること」ではなく「定型業務が実際に減ること」がゴールです。月額の数字だけで判断せず、自社のどの作業が楽になるかから逆算してください。

自社の場合はどのプランから始めるべきか迷ったときは、お気軽にご相談ください。

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